はみ出し

2002年4月8日
我が街は車の数がべらぼうに多い。
いや、あらゆる道路は渋滞している。
トラックばかりで下手な都内よりタチ悪い。

もちろん国道は渋滞しまくってる。
なかなか進まない。
地元で知っている道なら迂回して行ける。
けど、俺は地元以外で方向音痴な癖してすぐ畑道なんかを利用して道に迷う。

結局まっすぐ進むよりも時間を食ってしまう事しばしば。
みんなと同じ方向に進めば時間かかっても楽なのに。いつも俺はそれが出来なくて、それがかっこ悪いようで外れようとする。

そう、何か俺の人生と似ている。
人と同じ事が嫌で、同じ方向へ進む事を嫌がる。

学生の頃、サラリーマンになっていく先輩たちを見て、ああはなりたくないっていつも思ってた。
しょぼくれて背中丸めて歩く、ダサい格好の大人にはなりたくなかった。

同じように辛くても生き生きしてるように見える服屋や美容関係に強く憧れた。
あんなオヤジになってみたい。子供に尊敬されるような、ずっと若い心を持つオヤジに。そう思った。

時代のせいもある。当時ユニクロ現象で繊維業界大不況。あらゆる業界の中で一番ヤバイ所へ向かって行った。周囲の反対も押し切って。
当然募集人数なんてスズメの涙ほど。
何十社も落とされて、気づく。あ〜、不況なんだって。仕事なんて選べる状況じゃないんだって。


それからと言うもの、夢を捨てた俺は路頭に迷う。
就職活動、確かにしていた。けど、どっか気が抜けていた。
数うちゃ当たるで決めた一社も退職。
そして今一番嫌がってたサラリーマンってやつになろうと必死だ。

わけわかんねーよ。

まわり道はリスクを伴う。そんなのわかってたつもりだが、迂回しすぎ。
出発して2年強、まだ俺は国道に着かない。

レールの上を歩かせようとした親、大多数の人間、間違っちゃいない。一番賢い。
そんな奴らを心底馬鹿にしてた俺。
自分は特別な人間だと思い込んでいた俺。

レールに乗りたい。もう疲れすぎた。
けど・・・それは俺じゃない。

就活してたって、面接のとき嘘言ったって俺は俺でなければならない。
最近自分捨てて、何か犠牲にでもなろうとしているような感がある。

失業者と呼ばれたって、負け組と言われたって、それに左右されるようじゃ本当の負け組だ。
レールに順当に乗って進む人間、うらやましい。
けど、まわり道したほうが絶対俺の為になる。
あいつらより上の人間になれる。

まわり道を信じよう。
そう、時にはこんな時間も必要なんだ。

・・・彼女と電話しててつい泣いてしまった。情けない。
昨日書いた日記の事全部話して、ついつい・・・。
情けない、ごめんって謝ったら逆に怒られちゃった。んな事で謝る事が情けないって。

言い訳一つ。酒飲むと恐ろしい程泣き上戸。
今日は4回泣いた。泣きすぎ。

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